認知症ケアにおけるキャリア形成

キャリアは働くことに関わる継続的なプロセスと働くことにまつわる生き方そのものを指し、つまりそれを積み上げていくということは、その仕事に取り組むプロセスの中で身につけていく知識や技術、経験に加えて人間性を磨いていくことです。

それは、自分自身の生き方を磨き、深めていくことであり、人生の中ですべての経験となります。また、判断するポイントとして、技術や知識を示す経験や転職回数や転職履歴、年齢、人となりを表す考え方や人間性、外的要因である景況感とトレンドといわれています。

この概念から認知症ケアにおけるキャリアを考えるのであれば、認知症に対する知識を持ち、認知症ケアの技術を磨いて、それを高めていくための経験を継続的、持続的に積んでいることが前提です。

その上で、人間性を磨きリーダーとなり得る資質を持ち合わせることが求められます。また、認知症ケアの専門職としてキャリアを積み上げていくことは単に認知症のオーソリティ、プロフェッショナルになることでなく、指導者としての能力を身につけてなければならないのです。

なぜならば、人は経験を積んで成長するに従い、必然的に後輩の面倒を見て指導や教育をする立場に置かれるからです。この認知症ケアができる人というのは医療職全般はもちろん、介護職の専門性を持ち合わせている人も該当します。

認知症専門研修を介護福祉士は受けることができますので、介護職の持ち合わせる能力や知識を活かしてステップアップできます。