キャリアパスの方向性と新たな世代への理解

国としては介護の仕事をずっと続けられるために介護職のキャリアパスの方向性を示し、認定介護福祉士や介護現場で活躍するリーダー像を明確化しています。

ファーストステップ研修やユニットリーダー研修など、それぞれの職場規模のチームを想定したり、リーダーのための研修は行われていますが、介護現場でのリーダー像、そして、その役割などについては明確化されているとは言いがたい現状にあります。

団塊の世代が75歳以上になる時、これまで以上に多様な介護現場となり、人を理解することが重要となるのです。それは時代とともに変化していく対象者への理解であり、チームの一員となるであろう若者世代への理解でもあります。

高齢者像は時代とともに変化し、新たな高齢者の姿について介護する上で理解することが必須です。団塊の世代の多くは自分なりの個性的なライフスタイルを作ってきた人々であり、これまでの高齢者とは価値観も違う世代が対象となります。

核家族を形成し、昔のように嫁が面倒を看るのが当たり前という感覚から女性でも仕事のキャリアを積み、自分なりの生き方をすることが可能であった世代です。

今まで以上に自分なりの生き方や最期にこだわりがある世代になります。そのため、リーダーとしてキャリア形成を望むのであれば、個々の対象者への理解はもちろん、これまで以上に時代背景を捉えることが必要です。

そして、チームメンバーには若者世代が加わりますので、新たな価値観や考え方を理解することも求められます。